週間株式・為替展望 11月6日(月)-11月10日(金)
日経225、TOPIX、日経先物とも一目均衡表の基準線ぎりぎりのところで
踏みとどまりました。この基準線ラインで止まるのか、割れて下落トレンドの
確定になるかギリギリの攻防です。
目先、上昇トレンドになる為には、ここ数日の高値はもちろんのこと、日経
先物9/5高値16420円、10/30高値16570円を抜けなければなりません。
個別株を保有の方も、この先物のチャートとTOPIXのチャートで全体のトレ
ンドを確認して下さい。
移動平均線で見ますと、225、TOPIX、先物すべて、50日移動平均線で
の反発に見うけられます。この場面が目先の底と確認できるのは、先程の
高値を抜けてきてからだと思います。(株丸)
〈チャートはクリックすると拡大されます。〉
(日経平均日足)
TOPIX(日足)
『弱含む展開か』
(今週の株式見通し)
今週の株式市場は、国内経済指標や米中間選挙を睨んだ展開となるが、
経済指標は弱含んだ値が観測されているほか、米中間選挙は共和党の
不利が言われており、株価が弱含む可能性が高い。ただ、米国景気のソ
フトランディング・シナリオが濃厚となっているほか、国内企業の業績も
良好に推移しており、中長期的には上昇基調が続くものと考えられる。
株価も調整してきただけに一段安となる局面ではテクニカル面からも買い
シグナルが点灯する可能性が高く、押し目買いに分があると考えられる。
先週の東京株式市場は米景気の減速懸念、円高などが嫌気され軟調に推移
し、日経平均株価は前週末比319円安の16,350円となった。好調な企業
業績を手掛かりに買い物も入ったものの、先行きを慎重に見る企業が多く、
業績面でのインパクトは僅かに留まっている。一方、需給面では過去最高
水準に積み上がった裁定買い残が、下げ局面ではマイナスに働き株価を
押し下げた。また、米国株の上値が重くなり始めたことも投資家の慎重姿
勢を強めさせる結果となった。
(注目材料・為替)
今週の国内経済指標は8日に景気動向指数(9月)、9日に景気ウォッチャー
調査(10月)、10日に機械受注(9月)などが予定されている。注目度の高
い機械受注の事前予想は前月比2.6%のプラス。8月が6.7%の上昇となっ
たため、反動減も想定され、その際は株価にマイナスに働く可能性が高い。
また、景気動向指数も一致指数が50%まで落ち込むとの予想が多く景気
減速感が強まりそうだ。なお、今週の主な企業の決算(中間)発表は、6日
に武田薬品<4502>、第一三共<4568>、石川島播磨<7013>、7日に東ソー
<4042>、トヨタ自動車<7203>、8日に東レ<3402>、三菱マテリアル<5711>、
ベネッセコーポレーション<9783>、9日に住友化学<4005>、三菱地所<8802>、
10日に大林組<1802>、味の素<2802>などとなっている。一方、米国では9日
に貿易収支(9月)、(米)ミシガン大学消費者信頼感指数(11月)などが予
定されている。また、7日は米中間選挙が行われる。民主党に分があるとの見方
が多いが、軍需産業やエネルギー、小売、薬品株などにマイナスに働く可能性
もある。主な企業の決算発表日は7日にシスコシステムズ、8日にフェデレーテ
ッド・デパートメント、9日にウオルト・ディズニー、JCペニーなどが予定され
ている(発表日は変更される可能性もあります)。需給動向は、米国株の伸び
悩みから外国人投資家の買い控えを懸念する向きもあるが、米国景気のソフト
ランディング・シナリオは崩れておらず、米国株は底堅く推移する可能性が高い
ため外国人投資家の買いは引き続き期待できよう。一方、裁定買い残高が過去
最高水準となっており、下げ局面では解消売りが出やすいことが懸念される。
週末にSQ(特別清算指数)算出を控えていることも不安材料となりそうだ。
為替市場では、今週の予想レンジを1ドル=116円〜118円と見る向きが多い。
先週の円相場は米国景気の鈍化を手掛かりにドルが弱含んで推移し、週末の
円ドル相場は1ドル=117円台前半となった。今週の円相場は日米の経済指標
を睨んだ展開となろうが、日米ともに景況感の悪化が示される可能性が高く今
週の円相場は狭いレンジ内での動きにとどまる可能性が高い。
(モーニングスター)
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