よく、マネー雑誌等で長期投資で臨むべき、いや短期投資の方がリス
クが少ないなどと、討論されることがあります。
株式をはじめられた時は、真剣にどういったスタイルが良いのかお悩
みになられることと思います。
たしかに、経済が右肩上がりのときは、株も右肩上がりで、目先の利益
を追求するよりも、株をなかば、ほったらかしにする位のつもりで投資
しても利益が上がるような時代があったことも事実です。
しかし、最近の経済事情や時代の変化のスピードは、過去の状況とは一変
し、優良企業であっても一歩間違えれば、営業赤字に転落するというよう
な一寸先は闇のような時代背景です。
こんな状況の時に、「長期投資で臨んだのだから、最低1年間は様子を
見よう!」であったり「短期で臨むのだから損失は3%、利益も3%!」
このような、リスク管理や投資手法で利益が上がるのでしょうか?
長期投資なのか短期投資なのかは、マーケットが決めるもの。
私はそのように考えるようにしています。
チャート分析から考えても、長期派でも短期派でも、月足、週足、日足、
できれば5分足も必要になると私は思いますので、分析の仕方に大差は
ありません。(5分足を見るのは、買って即翌日下がったりするのが気分
が悪いからです。)
例えば、まず、このラインを割ると損切りと決めたとします。
長期で臨んだつもりでも、買ってすぐに割れてしまったとすると短期投資に
変身してしまいますし、短期で臨んだつもりでも、トレンドに乗る相場では
中長期の投資に変身することもあるわけです。
ここで言いたいことは、損切りポイント(ロスカット)を株式を買付したと
同時に決めていますか?ということになります。
ここではじめて、長期の場合は、ロスカットを緩めに、短期の場合は、ロス
カットをきつめにおくということで、長期、短期の意味合いが出てくるのでは
ないでしょうか。
最近私は、買付できたと同時に、逆指値でロスカット注文も出しています。
この、逆指値ロスカット注文を出すことで、徹底したリスク管理ができます。
また、投資は余裕資金で!とはよく言われますが、なかなか実際の投資
資金は、余裕とは言えないものです。その場合、損切りポイントを緩めに
置くと数回の失敗で再起不能に陥りますので、やはり、きつめのロスカット
のポイントをおくことになるでしょう。また、利益を単純に買値の何%と決め
ると相場のトレンドを把握できなくなり、以前書きましたが、「損は小さく、
利益は大きく」の法則に完全にそむくことになりますので、お勧めできません。
トレンドに乗れるか、乗れないか。
このトレンドの勝負において、短期派も長期派もないのではないでしょうか!
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